『99%のためのフェミニズム宣言』シンジア・アルッザ、ティティ・バタチャーリャ、ナンシー・フレイザー

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私たちはまだ連帯できる――ほんとうの敵は資本主義だ
1%の富裕層ではなく、「99%の私たち」のために、性差別・人種主義・環境破壊のない社会を。いまや世界中に拡がる女性たちの運動とも共鳴しながら、研究の第一線でも活躍するジェンダー学者たちが、性の抑圧をもたらす現代資本主義の終焉を呼びかける。分断を正確に認識することで、私たちはまだ連帯できる。
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b525370.html

私たちのフェミニズムは大多数の要求と権利を擁護する。ここで言う大多数とは、貧しい女性たちであり、労働者階級の女性たちであり、人種化された女性たちであり、移民の女性たちであり、クィアやトランスジェンダーの女性たちであり、障害を持つ女性たちであり、資本に搾取されているにも関わらず、『中産階級』の自負を抱くよう促されてきた女性たちである。

しかしこれだけではない。このフェミニズムは、これまで定義されてきたような『女性の問題』のうちに留まることはない。搾取され、支配され、抑圧されてきたすべての人々のために立ち上がることで、人類全体の希望の息吹になろうとするものである。私たちが99%のためのフェミニズムと呼ぶのはそのためだ。

『99%のためのフェミニズム宣言』


支配ではなく解放求め(林美子) [2021年1月]
リベラル・フェミニズムを超えて(菊池恵介) [2020年10月]
関連書籍紹介(人文書院) [2020年11月]

『99%のためのフェミニズム宣言』シンジア・アルッザ、ティティ・バタチャーリャ、ナンシー・フレイザー

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