『オレンジだけが果物じゃない』ジャネット・ウィンターソン
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狂信的なキリスト教徒の母から特殊な英才教育を受けて育ったジャネットは、幼くして説教壇に立つようになる。しかし、初めて恋を知った彼女には、恐るべき〈受難〉が待っていた……。奇想とアイロニーに満ちた半自伝的小説。ウィットブレッド賞最優秀処女作賞受賞作。
ウィンターソンという作家のいちばんの魅力は“からかいの精神”ではないかと思う。偽善的なもの、硬直したものの匂いを敏感に嗅ぎわけ、小気味よくからかい倒してくれる。国家を、宗教を、制度を──そして何より、それらが押しつけてくるお仕着せの観念を疑いもせずに呑み下す、私たちの想像力の貧困を。(「訳者あとがき」より)
https://www.hakusuisha.co.jp/book/b205622.html
『オレンジだけが果物じゃない』感想(石壁に百合の花咲く)[2012年4月]
『オレンジだけが果物じゃない』ジャネット・ウィンターソン(著)、岸本佐知子(翻訳)